第17回先進内視鏡治療研究会(J-CASE)

ご挨拶

第17回先進内視鏡治療研究会(J-CASE)
当番世話人 炭山和毅

東京慈恵会医科大学 内視鏡医学講座

炭山和毅

この度、第17回J-CASE(先進内視鏡治療研究会)の当番世話人を拝命いたしました、東京慈恵会医科大学 内視鏡医学講座の炭山和毅です。本会を、当医局で主催させていただくのは第2回の田尻久雄教授以来2度目となり、大変光栄に存じます。

本研究会は、2007年にNOTES研究会として発足し、第8回から先進内視鏡治療研究会へと名称が変更され10年が経過しました。研究会発足当時は、2006年の米国Kallooらによる動物実験での経胃的胆嚢摘出術の報告を皮切りとして、2007年には、インドのRao/Reddyらにより経胃的虫垂切除が臨床例で実施されるなど、NOTESの一大センセーションが国際的に巻き起こっていました。消化器内視鏡・内視鏡外科先進国を自負する我が国においても後れをとってはならない、という熱い思いと危機感が沸き上がり、本研究会は大いに盛り上がりました。しかし、その後NOTESは、疼痛の軽減や整容性など一定のメリットは期待し得るものの、消化管穿孔部の閉鎖法など技術的課題が多く残り、腹腔や胸腔内の臓器を対象とした手術法としては一旦、影を潜める形とになりました。しかし、経消化管的に消化管内外の病変近傍に軟性内視鏡を運び、低侵襲にendoluminal interventionを行う治療法が持つ魅力は、今なお輝きを失っていません。むしろ、時を経て、創閉鎖技術やロボティクスなどの技術進歩があり、NOTES黎明期の技術的課題は克服されつつあります。

NOTESの試みは、内科と外科の境界、あるいは、消化管の壁を超え(beyond)、新たな統合領域を生み出す時代のうねりだったと思います。今回の研究会のキャッチフレーズである 「Endoscopy Beyond」には、NOTES研究会の思いを繋ぎ、現状の内視鏡の枠組みを打破するような演題を広く募集したいという期待を込めました。NOTESやLECSなど外科的領域に加え、全層切除やGERD治療、減量治療など先進的内視鏡治療や、AIやロボットなどの技術革新、更には困難・希少症例に対する創意工夫など内視鏡医と外科医の、また、産学の叡智を結集してご議論いただきたいと考えております。

本会が皆様にとって意義深いものとなりますよう、鋭意準備を進めてまいります。未来の担い手である若手の先生にも、ぜひお声がけいただき、少しでも多くの先生方にご参加いただけましたらありがたく存じます。

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